発行元 村山亮 .
エディションノート
あえて、似合わない眼鏡をかけているんだもん。素顔を笑われるよりは何百倍もましだからーーコンプレックスを持ちつづけてきた波希(なぎ)はある日、あこがれの異邦人が置き忘れたフレームをかけることで美人に変身。その姿を見てもらうために、カフェテラスで片想いする男性をひたすら待ちつづける。やがてそれは、父が体験した奇跡を呼び寄せることになるのだった。
「ひとはだれしもが、心に灯台を持っている。その光に従って生きるだけで幸福になれる」と信じる著者が綴った、奇跡のファンタジー体験ノベル!
(400字詰原稿換算枚数565枚)
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本書目次
序章
第一章 カザールに恋して
第二章 至り庵
第三章 空
第四章 凪の女神
第五章 忘れ物
第六章 滝になるひと
第七章 川辺の灯台守
終章
あとがき
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本書はつぎのような方にオススメします
・ご自身の容姿や性格にコンプレックスがあり、それを解消したいと考えている方
・世間に流されず、自分というものをしっかり持っていたいと考える方
・安っぽい恋愛小説は嫌いだが、ラブストーリーは嫌いでないという方
・ただおもしろいというだけではなく、学びもある読書体験をお望みの方
・純文学は格調が高すぎるが、かといってエンタメ小説は間口が広すぎると感じる方
・商業出版された有名作家の作品に飽きてしまい、冒険を望まれる方
・作者の情熱が感じられる作品に触れてみたいと考えている方
・無料もしくはお手頃価格でも、しっかりと読み応えのある長編小説を手にとってみたいと考えている方
・適度に独創性があり、この作者でないと書けないと思わせられる作品をお望みの方
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著者紹介
兵庫県西宮市生まれ。20歳から小説を書き始め、これまで執筆した作品は20本以上。しかも、その大半が長編という文筆家。毎日、小説を書くことにエネルギーを費やしているが、印税生活を夢見たことは一度もない。「金銭を得る手段として作品を書いているのではない。ただ、ひたすら書きたくて書いている」のであり、「商業主義に身を落とした作品は、もはや文学ではない」が信条。よって、売れ筋の小説はほとんど読まないが、かといって娯楽性をないがしろにはしない。
「読者に楽しく読んでもらえそうにない作品は、けっして出版いたしません」
作家ネームの多部良(たぶら)蘭沙(らさ)は、ラテン語のtabula rasaに由来し、その意味は、〈何も書かれていない石版〉すなわち〈白紙〉を意味する。「私にとって小説とは、何も書かれていない紙に自由に書いていいもの」の意。